昨年11月に引退した男子自由形のスーパースター、イアン・ソープ氏(24=オーストラリア)に薬物疑惑が浮上した。06年5月のドーピング検査で異常な数値を示したと ..
30日付の仏レキップ紙が報道。31日に急きょ 会見した国際水連(FINA)とオーストラリア反ドーピング機関(ASADA)は 違反選手の存在は認めたものの 選手名は明かさなかった。1日にソープ氏本人が会見する可能性もある。
地元オーストラリアが生んだスーパースターのスキャンダルに 世界選手権を開催中のメルボルンは大騒ぎとなった。FINAはレキップ紙の報道を受け 31日に世界選手権の会場内で会見。選手名や薬物は特定しなかったものの 「この選手の検査結果が異常値を示した」と 陽性反応に相当することを認めた。
ソープ氏が最後に競技会に出場したのは05年11月。引退を正式表明した昨年11月まで定期的にドーピング検査を受けていたが 同紙によると 同5月の検査で筋肉増強剤のテストステロンなどに「異常な数値」を示したという。同紙は ASADAがソープ氏の関係者らを聴取したうえで「科学的根拠に欠ける」としてFINAに報告せず 不問に付したと報道。事実を知ったFINAが同12月 ASADAへの再調査を求めてCASに提訴したことも暴露した。
FINAは提訴については認めたが 「CASの結論が出るまで詳しく話せない」の一点張り。夜になって会見したASADAも選手名を明かさず 調査を継続していることを強調した。だが オーストラリア水連のタスカー最高責任者(CEO)は「ソープはこの国で一番 薬物検査を受けてきた。彼を1000%支持する」と名前を出して擁護。「ソープはきょう このことを知って明らかにショックを受けている」ことも明かした。
ソープ氏は31日 オーストラリア選手団に交じって大会を観戦。1日に会見を予定しており 無実を主張するとみられる。それでも 00年シドニー 04年アテネの両五輪で計5個の金メダルを獲得し 世界記録を計23度も更新した英雄の疑惑は 世界選手権の評価にも影響を及ぼしかねない。タスカーCEOは「(世界新を連発した)フェルプスがかすんでしまう」と頭を抱えた。